講演主旨
「東日本大震災の経験は、わが国の「かたち」を変えるものである(国土交通白書)。 わが国は、これまで幾多の大災害を乗り越えてきたが、今なお地震・洪水・土砂災害は社会・経済に大きな被害を与えている。東日本大震災を受けて、法的整備により復旧・復興対策の新たな取り組みが進められているが、安全を国土、地域、生活のあらゆる場面・状況で捉える「安全の内部化」が必要である。 一方、社会資本の老朽化が大きな課題となり、長寿命化の取り組みが不可欠となるなど、河川管理の難しさが浮き出て来た。 これらの課題について、関克己前国土交通省水管理・国土保全局長から、新たなフロンティアに向け講演をいただきました。 また、東日本大震災時の避難の課題と復興まちづくりについて、現地で対応されている松尾一郎CeMI環境・防災研究所副所長から実態の報告をしていただきました。