目的

急流部において流水を緩和し、堤防の川側が崩れるのを防ぐ工法です。また、緩流部でも波欠けの防止に使われます。近くにある木を切って使えるので特別の資材がなくてもすぐにできます。
施工方法
【1】材料の調達
現地付近にある枝葉の良く茂った樹木を根元から切り取る。
【2】鉄線の結束
流れによる木のあおり防止のため、1.の木の根元に2重にした鉄線(10m程度)を結束する。


【3】重し土のうの取付
1.の木に、水の流れや木の大きさに合わせて、土のうを5~10体くらいロープで固定する。


【4】木流しの設置
居住地側に打ち込んだ留め杭に、2.の鉄線の一端をよじって固定する。つなぎ鉄線がもまれて堤防に傷が付くのを防止するため、鉄線と堤防上面の両端との間に枕土のうを置く。木の根元を上流に向けて、約45°に流す。