月の輪工

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月の輪工

目的

出水中に、堤防の居住地側斜面に漏水により水が吹き出した場合に、土のうを積んで水を溜め、その水圧で堤防からの漏水を抑える工法です。


施工方法

【1】設置場所

土のうは、漏水口を中心に、半径1.2mから2m位の半円形の輪になるように置く。

【2】内側土のうの並べ方

堤防斜面先から半円形に長手積み(または小口積み)で1段目の土のうを並べる。土のう同士の継ぎ目には土を詰めて踏み固める。

【3】外側土のうの並べ方

内側土のうから50cm位離して、外側土のうを小口積みに並べる。土のう同士の継ぎ目には土を詰めて踏み固めるとともに、内側と外側の土のうの間にも土を詰めて踏み固める。

【4】積み重ね

2. 3.の順序で内側外側とも3段目、4段目と重ねていく。最近では内側にビニールシートを張る工法も用いられている。

【5】控え杭の打ち込み

土のうが4段以上になった場合は、内側土のうに鋼杭を打つ。鋼杭は、土のう1袋に2本の割合で打ち込む。


【6】パイプ取付

あふれ出る水を流すために、塩化ビニールパイプ等を取り付ける。長さは5m程度のパイプを使用する。