- 基調講演
- 「大規模な災害とその対応」
- 講師
- 今 日出人氏(北海道大学大学院 特任教授)
- 特別講演
- 「平成28年洪水対応の課題」
- 講師
- 池部 彰氏(南富良野町長)
- 講演
- 「自然災害カレンダーについて」
- 講師
- 加藤 昭氏((公社)全国防災協会 顧問)
- 講演
- 「近年の大雨と防災気象情報の改善」
- 講師
- 柴田 誠司氏(札幌管区気象台気象防災部 次長)
- 講演
- 「近年の豪雨災害を踏まえた対応」
- 講師
- 大束 淳一氏(北海道開発局建設部河川管理課 河川情報管理官)
- 講演
- 「洪水災害における北海道の対応」
- 講師
- 榑林 基弘氏(北海道建設部土木局河川砂防課 主幹)
講演概要
平成30年7月に西日本豪雨で甚大な被害が発生しており、北海道でも平成28年8月洪水では甚大な被害が発生しました。激甚化する洪水に対して人的被害を軽減するには、防災担当者による防災対応力向上が重要です。本セミナーでは、西日本豪雨に関する最新情報など、防災に関する最新情報について話題提供を行い、「防災対応力」の向上を図るものです。
今教授には、食・観光等の各分野における北海道の現状と課題、平成28年洪水や北海道胆振東部地震による被害の特徴について報告いただきました。また、防災担当職員の業務、防災時の心構えとしてTEC-FORCE・リエゾンの活用及び地元建設業者が要などについて紹介がありました。
池部町長には、平成28年洪水を経験した南富良野町として対応したことを時系列でご報告いただきました。また、この経験を通して見えた課題としてハザードマップの活用、タイムラインの作成、迅速で広範囲に周知する手段の検討、道の駅を防災拠点とした「洪水に強い街づくり」などについて紹介がありました。
加藤顧問には、世界及び日本で発生した自然災害をもとに作成した「自然災害カレンダー」について紹介がありました。
柴田次長には、近年の大雨の特徴として、平成28年洪水などを例に停滞前線と台風の気圧配置や線状降水帯について紹介いただきました。また、頻発する災害に対する防災気象情報の改善として危険度分布情報や警報・注意報の時系列の表形式の提供について紹介がありました。
大束河川情報管理官には、平成30年7月の西日本豪雨の災害概況を踏まえた課題と対策の方向性、北海道胆振東部地震の災害概況と支援概要、最近の自然災害を踏まえた重要インフラの緊急点検の取組について紹介がありました。
榑林主幹には、災害発生後に河川管理者として直ちに対応しなければならないこととして、平成28年洪水や北海道胆振東部地震を例に災害報告、災害査定及び応急復旧の実施概要について紹介がありました。