- 講演
- 「昨年夏の大雨被害と北海道の対応」
- 講師
- 名取 哲哉 氏 (一財)北海道建設技術センター 理事長
- 講演
- 「大規模な災害とその対応」
- 講師
- 今 日出人 氏 (株)ドーコン 顧問
講演概要
名取講師には、北海道川づくり基本計画における茂漁川、精進川などの自然環境への配慮や施工の工夫、地域住民との協働による川づくりをご紹介いただきました。また、平成28年災害復旧事業の被災概要、地元自治体との対応、多自然かわづくりを踏まえた災害復旧事業のコンセプトや復旧計画について講演いただきました。質疑応答では、地域住民を巻き込んだ多自然川づくりと昨年のような大規模出水に対する安全性のバランスについて質問がなされ、地域住民への説明と安全確保の重要性について説明いただきました。
今講師には、平成28年出水によるニンジンやポテトチップなど農業に係る経済的影響、道東自動車道におけるNEXCOの迅速な行動による交通機能の確保、空知川上流の破堤被害軽減のための建設業の連携、北海道開発局が初めて受け入れた全国からのTEC-FORCE活動、ダムのストック効果などを説明いただきました。また、東北地方整備局時代に経験した東日本大震災の現地映像及び近年の復旧状況の紹介とともに、大規模災害時における心構え、常日頃からの準備・訓練の重要性を講演いただきました。