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河川技術講習会(平成29年度 第2回RIC講演会)

講演
大洪水に適応する流域総合河川計画
-  平成27年9月の鬼怒川水害に学ぶ -
講師
福岡 捷二 氏
中央大学研究開発機構教授、政策研究大学院大学客員教授

講演概要

 本講演は、福岡教授がH29年4月に「平成29年度科学技術分野の文部科学大臣表彰」を受賞されたことを記念して開催したものです。
 本講演では、激甚化する近年の水害を踏まえて答申された「大規模氾濫に対する減災のための治水対策のあり方」について、考え方や課題などを紹介いただきました。また、「流域総合河川計画」として、H27年9月鬼怒川水害を事例に、河道水位の縦断形(水面形)の時間変化を広域的・包括的に分析するとともに、現状河道の貯留効果、ダム及び霞堤などの治水施設の効果を定量化し、流域を一体的に活用しながら治水ポテンシャルを上げ、水害リスクを低減するため河道改修方法について提案いただきました。
 次に、堤防リスク管理として、堤防破壊危険確率、堤防脆弱性指標の理論とその具体的な推算方法、指標による評価方法の有効性、実務に活用するための方法について講演いただきました。さらには、水害リスク評価と減災まちづくりに係わる河川と都市の連携について紹介いただきました。
 質疑応答では、船底形河道の考え方や維持管理、H28年北海道豪雨災害を踏まえた中小河川改修のあり方など、多くの質問がなされ、これまでの研究による具体的な事例を基に、丁寧に説明いただきました。

開催日
平成29年6月19日(月)14:50~16:50
会  場
札幌エルプラザ 大ホール
聴講者数
270名