講演概要
北海道大学清水康行教授は、水圏環境分野において、洪水防御対策や河道形成条件の変化を考慮した河道の変化を予測するための計算モデルiRICの開発や、その予測結果の可視化手法についての研究開発及び若手研究者への指導と具体的な課題解決への貢献が顕著であることが認められ、国際的に権威ある国際水理学会(IAHR)Yalin賞を受賞(平成25年9月)されました。その受賞を記念して本講演会は開催されました。
冒頭、「Yalin賞の国際的意義」について北海道大学木村一郎准教授にご講演頂き、次に、防災面から見た水理学におけるiRICの有効性とこれからの活用と発展性について「パソコン河川工学への挑戦」と題して受賞者である清水康行教授にご講演頂きました。
次に、所管する道内全河川において洪水氾濫危険区域図の作成を進めている北海道建設部河川課橋文夫主幹に「北海道における減災の取組」と題して講演して頂き、最後に災害発生時の地域防災を支える建設業に従事する立場で北海道建設業協会佐藤太紀理事に「建設業は地域のホームドクター」と題してご講演頂きました。
会場との質疑応答では、iRICによる氾濫計算の再現性の評価や北海道の洪水氾濫防御区域図作成における条件設定等についての意見交換がありました。