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平成23年度 第3回RIC講演会 テーマ:2011年タイ王国洪水とミシシッピー川の洪水防御

講演主旨

 2011年は、東日本大震災と原発事故に始まり、米国ミシシッピー川洪水、タイ王国の広範囲で長期間に亘る洪水被害など、災害史に新たな歴史を残した1年である。
 今回、タイ王国の長期間に及ぶ洪水被害の実態を調査してきた竹林京都大学准教授、また、iRICを駆使し、タイの水工学技術者へ洪水解析の技術指導を実施してきた、山本北海道河川財団主幹と岩崎北海道大学大学院博士後期課程から、現地の様子などについて報告を行った。一方、アメリカのミシシッピー川では下流都市部の洪水対策として、堤防を爆破し上流部の農村地帯約13万エーカー(52,600ha)に洪水を誘導する対策が採られ、清水北海道大学大学院教授から現地状況につて紹介された。

開催日
平成24年1月24日(火)14:00~17:00
会  場
札幌エルプラザ 3階大ホール
基調講演
1.講師:竹林洋史氏/京都大学防災研究所准教授
演題:2011年タイ王国の洪水災害調査報告
2.講師:山本太郎氏/北海道河川財団主幹、岩崎理樹氏/北海道大学大学院後期課程
演題:iRICを用いたタイ技術者への洪水解析技術指導報告
3.講師:清水康行氏/北海道大学大学院工学研究院教授
演題:ミシシッピー川の洪水防御
4.講師:清水康行氏/北海道大学大学院工学研究院教授
演題:iRIC Version2.0概要案内

*会場からiRICVersion2.0を用いたシミュレーションについて、支川合流・分流での適用性、全球の地形データと地上測量の精度など具体的な質疑応答がありました。また、タイと日本の洪水形態や治水対策の違い、洪水を受け入れるタイ国民の姿などが紹介されました。