北海道におけるタンクモデルの総合化

流出解析において、タンクモデルや貯留関数法が頻繁に利用されている。しかし、タンクモデルは、未知パラメーターの同定に多大な労を要するし、貯留関数法においては流出成分の分離および有効降雨の算出が必要とされる。

最近、総合貯留関数法に損失機構を含む新しいモデルが開発され、観測データをそのまま使用し計算に用いることができる。本研究はこのモデルに注目し、
(1)このモデルを基本に新しい2段タンクのタンクモデルを構築する。
(2)未知パラメーター間の関係を解析的に明らかにし、その数を少なくする。
(3)北海道を網羅する多くの流域にこのモデルを適用し、その有効性を確かめる。
(4)同定されたパラメーターの相関を明らかにし総合化を図る。
以上の点を明らかにするものである。

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