一般財団法人 北海道河川財団
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平成29年度 第1回RIC講演会

講演 「2016年8月北海道豪雨災害土木学会調査団報告会in札幌」
講師  清水 康行(北海道大学教授)、中津川 誠(室蘭工業大学教授)
    泉  典洋(北海道大学教授) 、早川 博(北見工業大学教授)

講演概要
 昨年8月9月、北海道に相次いで上陸、接近した台風・前線は、記録的な豪雨となり、尊い命を奪ったほか、各種公共施設や農林水産業等に甚大な被害を与えました。土木学会水工学委員会は、すぐさま調査団を結成して緊急調査はもとより調査検討を継続し、得られた知見を纏め、帯広において報告会を開催しました。今回、札幌においても報告会を開催し、市民の防災減災対策の推進につなげるものです。
 中津川教授(室蘭工業大学)には、「全体概要と気象・水文の状況」として、前線と台風による降雨特性、流出形態の特性などについて報告いただきました。また、情報工学分野の知見を利用した新たな流出量の推定方法の紹介や、豊平川を対象に大都市札幌における災害時の脆弱さへの注意喚起がなされました。
 清水教授(北海道大学)には、「石狩川水系の状況」として、今回の出水によるダム効果や低水路蛇行メカニズムについて報告いただきました。また、既存ダム運用の見直し、新規ダム・遊水地計画のほか、氾濫流が旧川を流下することを踏まえてハザードマップや防災情報への掲載などの提案がなされました。
 泉教授(北海道大学)には、「十勝川水系の状況」として、堤防決壊過程や落ち掘れ、ペケレベツ川の土砂移動の状況を数値シミュレーションにより報告いただきました。また、治水整備が進められた現在、水害被害の著しかった開拓時代を踏まえ、水防災意識社会の再構築が重要との意見がなされました。
 早川教授(北見工業大学)には、「常呂川水系の状況」として、流木・河道形状・構造物による流れの偏向、農地の表土流出、越水、噴砂等の被災メカニズムを報告いただきました。また、橋梁被災が多発したことから、橋梁工学・河川工学・地盤工学からの総合的な対策手法の立案が急務との意見をいただきました。
 最後に、清水教授(調査団団長)から、今回の調査検討を踏まえ、水文・気象、河川計画のみならず、道路・農業・交通・観光のほか災害データの管理など、幅広い観点で今後の治水対策、流域管理、関連する研究機関や行政への提言がなされました。調査団報告書及び提言書は、北海道開発局、北海道に手交され、両機関からは、現地調査及び各種検討、提言書へのお礼と共に、今後の治水事業への取り組みに生かしていく旨の発言がなされました。

開 催: 平成29年6月8日(木)13:05〜16:05
会 場: 札幌エルプラザ 大ホール
聴講者: 309名


 
関理事長挨拶    会場の様子
   
調査団長挨拶    講師(中津川誠氏)
   
講師(清水康行氏)    講師(泉典洋氏)
 

講師(早川博氏)
 
提言書の手交